お地蔵さん3

お地蔵様の話1
お地蔵様の話1

お地蔵さんのお話

お地蔵さんに纏わる話というのは沢山あります。
きっと子どもの味方であるお地蔵さんが子供にわかりやすく教えるためにあるのではないか?
そう思いながら読んでみてください。

地蔵盆のおこり

地蔵盆は、地蔵菩薩の縁日。
一般的にお盆にも近い旧暦7月24日のものを指します。

むかし、大津の三井寺に常照というお坊さんがいました。
その常照さんは、30歳で急病で亡くなられたそうです。
常照さんは死後、地獄へと落ちていったそうです。
地獄の鬼に閻魔様の前へ出るように促された時、一体のお地蔵様が現れました。

お地蔵様

これ、常照よ。
お前が12歳の頃、お坊様の形を作り「お地蔵様」と呼んで拝んでいた。
そのお地蔵さんが、私だ。

そして、こう続けます…

お地蔵様

あの時から昼夜問わず、一時も離れずお前を守り続けている。
だから、今もここに来た。
お前は、常に自分が正しいと思い込み、他人に譲ることもしない。
しかも悪口まで…その罪で地獄へ落ちたのだよ。
今、閻魔様に命乞いをしてみよう…

そう言いながらお地蔵様は、常照と共に閻魔様の前へ向いました…。
そこでハッと気が付き飛び起きた常照さん。

常照さん

お師匠様、お地蔵様に助けられ地獄から戻ることが出来ました。

お師匠様は、常照さんの地獄での話を一通り聞きました。

お師匠様

戻ることが出来たのは、子供の頃の善い行いが今返ってきたに違いない。
お地蔵様、ありがとうございます。
今日、8月の24日をお地蔵様の日としよう…

これが地蔵盆のおこりと伝えられています。

朝起きお地蔵さん

椿林のお地蔵さんは、朝起きお地蔵さん
朝早くにお参りすると、願いを叶えてくださるそうです。

ある年の夏休み、朝参りを始めた男の子がいました。
この男の子、朝寝坊を繰り返して、遅刻を繰り返していたそうです。
眠い目を擦りながら、男の子は椿林へ向いました。
ところがいつも椿林の入り口に立っているお地蔵さんがいません。

男の子

あれ?お留守だ…

次の日も、次の日も…朝早く起きて向かいますが、お地蔵さんの留守は続きます。
男の子は意を決して、夜が明ける少し前から椿林へ向いました。
夜が明けた頃、出かけようとしていたお地蔵さんに会うことが出来ました。
男の子がお願いを伝えようとした時、お地蔵様が話しかけてきました。

お地蔵様

これで、朝寝坊は治ったね。よかった よかった。

願いが叶っていた男の子は嬉しくてお礼を伝えます。
同時に、疑問が湧いてきました。

男の子

毎朝、お地蔵様はどこへ出かけていたの?

和尚様

多くの人々にご利益を授けるために、出回っていたんじゃよ…

小僧さん

どちらも有名なお話ですね。
小僧さんも子供の頃に読んだ本の中にありました。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。