恩林寺縁起

現在、飛騨高山にある恩林寺は もともと、近江国蒲生郡平田村(現在の八日市市華岳山麓)にあった聖観音菩薩を本尊とした天台宗の系統の寺院でした。
しかし、黄檗宗を開いた隠元隆琦禅師の直弟子である、木庵性瑫禅師により、改宗されました。

長い間受け継がれてきましたが、段々、衰退してしまい、無住寺(住職不在)となってしまいました。ところが、昭和3年(1928)、11代の覺念広了和尚との仏縁により、現在地の高山市に還座しました。
覺念和尚は朝鮮に覺心寺を建立するなど、黄檗宗に貢献した僧侶として知られております。(覺心寺は戦争のため廃寺となり、現在はありません。)
昭和3年10月1~2日に行われた入佛式では、大行列が出来たほど、ものすごい人数がこの恩林寺に集まりました。

もともとの寺におられた聖観音菩薩は地域住民や壇信徒の要望により、今なお滋賀県にある観音堂に祀られ受け継がれる事となりました。
現在の御本尊はその時からみえる聖観音菩薩で、本山である黄檗山萬福寺からお譲り頂きました。

秘仏である韋駄天像や、本堂の左側にみえる観音菩薩の石像や仏頭(顔のみの仏像のこと)は、中国から来られた珍しい仏像です。

また、本堂奥の階段を登ると鐘楼と弘法大師堂があります。鎮座する弘法大師像は高野山(弘法大師空海が開いた真言宗の本山)から来られたとされています。
他にも、布袋さん(中国では弥勒菩薩とよばれる)など、たくさんの仏像がおります。

飛騨唯一の黄檗宗寺院である恩林寺。
もとあった八日市市に今も残る恩林寺跡。
ぜひ、足をお運びください。

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