手紙よりメール派の恩林寺の小僧です。
最近、手書きが少なくなり、手紙よりもメールが一般的になりました。
また特に今の時代は「LINE」などの気軽に使えるSNSが、会社の連絡などにも使われるようになって来ています。
時代は変化しますね!
努力と精進
よく「これからも頑張ります」というような文章をあえて「精進していきます」と書いています。
ブログなどでも見かけると思います(笑)
以前、幼い頃に「努力」と「精進」の違いについて教えて頂いたことがありました。
どちらも頑張ることなのに、言葉が2つ存在るのは何故なのか皆さんは分かりますか?
「努力」は悪事にも使えますが、「精進」は正しいことにしか使えないのです。
例えば、『泥棒をする為に努力して…』という文章はありえますが『泥棒をする為に精進して…』となると違和感だらけで不自然になります。
精進という言葉は、悪い事には似合わない単語だから仏教語として用いられているのでしょう。
精進料理
精進と聞いて最初にイメージされるものが精進料理かと思います。
ここでいう『精進』とは出家をして欲望に惑わされない生活そのものをさすようになりました。
その後に肉食をしないことも含まれるようになり、肉や魚を一切使っていない料理を表すようになったようです。
黄檗宗ではそれを「普茶料理」と呼びます。
普茶料理は、立場関係なく皆さんで一緒に休みましょう(お茶でも飲みましょう)という意味から来ています。
正精進
お釈迦様が悟りにいたるための正しい実践行として説いた八正道。
その六番目になっているのが正精進です。
『精進』とは一切の衆生を救うという仏の誓願成就への固い決意を意味します。
より実践的に
精進や努力というと、なんだか手間が増えるイメージがありませんか?
努力の先に、良い結果があれば…なんて考えてみたり。
効率的に成し遂げようとすることもあったり。
『正精進』はそれよりも大変そうに感じます。
ですから難しいことは考えず、以下のように実践してみましょう。
悪いことを始めない。
『悪行を思いとどまることができているだけ状態』これからも思いとどまる努力をする。
善いことは始める。
『善行をしなければ…と思っても躊躇いが邪魔をする』一歩進む努力をする。
悪いことを続けない。
『悪行を犯してしまった』これからはそれらを断ち切る努力をする。
善いことを続ける。
『善行は終われない』心の汚れが一度では落ちない汚れと思って続ける努力をする。
正精進はお経などを覚える必要のない、すぐに始められる実践行の一つです。
些細な事でも一日一善でも、毎日心がけて頑張れたら良いのでは?と思っています。
さて、肝心な小僧というと…
朝起きる時も眠たい😅
ご飯食べた後も眠たい😫
ついでにご飯はお肉がいい❗😅
と…まぁ、精進してる訳がありません
そんな僕が「精進していきます」と使うのは良くないなぁ😱
と今さらながら反省しています。
よし!気を入れ替えてこれからの僕こそ、精一杯精進していきます👍
小僧合掌
正見・正思(正思惟)・正語・正業・正命・正精進・正念・正定