お絵描きが好きな恩林寺の小僧です。
幼い頃は、色鉛筆を使って塗り絵や、絵を描くことが大好きでした。
カラフルな世界観がとても大好きなのです。
カラフルといえば、お寺で見かける旗に、仏旗というものがあります。
一回見れば忘れられない綺麗な色をしています。
しかし、この旗は一体何を表しているのでしょうか?
仏旗とは
皆さんは「旗」をどこで見かけますか?
飲食店の「のぼり」や公共施設の「国旗」など色々な所で旗を見ていると思います。
恩林寺でも、三十三観音霊場の「のぼり」を立てています。
旗の共通点として、多くの人の目が引く場所にあるのではないでしょうか?
仏旗は、仏道を歩む上で大切な旗印となっています。
別名を「六色金旗」といい、仏陀(お釈迦さま)の身体から六色の光が放たれたという話から由来しています。
現在ではWFB(世界仏教徒連盟)などで掲げられており、世界各地で見かけることもあるようです。
仏旗の色
実際の旗を見てみると…あれ?五色しかありません。
しかし、旗は六色金旗。
実は、一番右にある縦に色が五つ並んでいる部分を一つの色として見ているのです。
先日お話した鬼さんの色分けのように、仏旗の色にも意味があるのです。
緑色(青色)…定根 | これは、仏さまの髪の毛を意味しています。 一心不乱で仏道を歩む真っ直ぐさが大切であるという教えです。 |
黄色…金剛 | これは、輝く仏さまの身体を意味しています。 ダイヤモンドのような硬い性質のことを刺し、確固たる決意を表現しています。 |
赤色…精進 | これは、仏さまの中で巡る血を意味しています。 血は流れ続けて止まることを知りません。 日々1人でも多く助けようと止まない動きは、まさに精進といえます。 |
白色…清浄 | これは、仏さまが説法される際に見せる歯を意味しています。 白は何か混じると異色が目立つほど綺麗な色です。 つまり、悪行や煩悩なども全て清める事が大切なのです。 |
紫色(橙色)…忍辱 | これは、仏さまが纏う袈裟の色を意味しています。 世間は誘惑だらけ。怒りたい時も嫌な時もあります。 しかし、仏道を歩む上では、それに耐える必要があるのではないでしょうか? |
五色混合…無色 | これは、何色にも変化できることを意味しています。 一つでも欠けていると、正しく仏道を歩めません。 何色にでも変化できる無色も、色の一つとして捉えているのです。 |
お経に出てくる色
例えば『阿弥陀経』には、「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」という一文が出てきます。
浄土に咲く蓮華は、香り高く色々な光を放って素敵であると説かれています。
また『無量寿経』には、「其華光明、無量種色。青色青光、白色白光。玄黄朱紫、光色亦然。(その花々は沢山の色て輝き咲いている。青は青く光り、白は白く光る。赤や紫、黄色や黒も同じ。)」とも書いてあります。
仏教では、カラフルな色は光と捉えているようです。
しかし「色」というのは他の意味もあります。
例えば『般若心経』に出てくる「空即是色」の色は違う意味があります。
これはまた後日お話していきたいと思います。
小僧合掌
実は、私も頭が光り輝いております😆
これは一体何色なのでしょうか?😁
この世に色は約1677万色あると言われております。
日本独特の色(和柄などに使われる色)だけでも2130色あるそうです。
キラキラ輝く仏さまのように、色々な方が各々の色や光で輝けるようになれたらいいですね。
そのために私も自身を磨いて輝かせていきたいと思っています!