【第二章 前節】 規則遵守

規則

僧堂に入る際、多くの規則を覚えさせられます。
例えば、スマホなどの電子機器を持ち込むことは禁じられます。
外部の世界と遮断し、修行に専念するためです。
携帯を連絡手段として、ゲーム機として使用している私たちには考えられない話でした。
家族や和尚、恋人・友人と話せない寂しさがあり…、携帯が不携帯に大変身です。

外界との遮断

もちろん、僧堂にはテレビや新聞などもありません。
さらにコロナ禍も加わり、修行の托鉢もままなりません。
完全に外の世界を知らずに過ごすこととなり、総理大臣が交代したことさえも知りませんでした。
また、門を閉じた後は外へ出られません。大学生の頃は夜中のコンビニが楽しみの一つでしたが、その様な行いも禁止となります。
これらの禁止事項を破った場合は理由の如何を問わず、僧堂を追い出されることになります。

休日

また、僧堂にも月二回の休みがあり、開門から閉門までは自由の身となります。
しかし、入堂後は先輩から仕事を与えられ、私たちには休みがありませんでした。
広範囲の作務を任され、一日で終わらないこともありました。
このような規則があったが故に、私は今を幸せに感じています。
以前の生活や今後の生活に感謝して、精一杯精進していきたいと思っています。

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恩林寺の小僧さん
檀信徒の皆さんに『一休さん・小僧さん…』様々な愛称で呼ばれております、鳳雅禅士です。「一日一善」を心がけながら、日々精進していきます。感謝・合掌。